当院では、平成21年4月よりこれまで約4,000例の日帰り手術を実施しており、ノウハウが確立されています。

Q.手術当日について教えてください。

A. 午前11時30分までに来院し、排便後、手術着に着替えます。
腕から点滴をして手術室に入り麻酔をします。
麻酔法は、仙骨硬膜外麻酔又は局所麻酔で行います。そのため、麻酔による合併症はほとんどありません。
手術時間は、10分から25分くらいで終了します。
手術終了後、別室で2~3時間程度休んだ後、帰宅できます。
帰宅後は安静が必要です。仕事や運動はできません。
入浴もシャワー浴もしないでください。

Q.手術後の痛みはありますか?

A. 痛みには個人差がありますが、手術当日は肛門部のヒリヒリ感や違和感程度の事が多く、眠れないほどの痛みはありません。
もしも、痛みが強いようなら、内服薬で和らぎます。
ただし、最初の排便時には、肛門の傷が便で擦られるため痛みを感じますが、温めると軽減します。

Q.出血の心配はありませんか?

A. 異常な出血は、1000例に1~2例(0.1~0.2%)程度あります。
それは縫合糸が溶ける時に生じるもので、不可抗力と言えるものです。
手術後10日前後に多く。2週間を過ぎると問題はありません。
異常出血時には、緊急連絡先迄ご連絡ください。

Q.排便は大丈夫ですか?

A. 手術した日は排便しない方が良いのですが、我慢できずに排便しても問題はありません。
翌日の診察が済んでからの排便が理想です。

Q.食事の制限はありますか?

A. 手術した日の夜から普通の食事ができます。
ただし、カレー、トウガラシ、ワサビ、コショウなどの辛いものは控えましょう。
アルコールは2週間控えてください。

Q.入浴はいつからできますか?

A. 手術当日はシャワー浴も入浴もできません。
翌日からは積極的に入浴するようにしましょう。

Q.いつから仕事に復帰できますか?

A. 手術方法によって違いがありますが、ほとんどの場合、手術後3日目からデスクワークや軽作業は可能です。
2週間を過ぎると、仕事も運動も大丈夫です。
ただし、海外旅行や激しいスポーツなどは3週間を過ぎてからにしてください。

Q.手術後はいつ通院するのですか?

A. 翌日と、その後1週間毎に外来診察があります。 通常約1ヵ月後には完全に治ります。