痔核(いぼ痔)

原因

便秘などによるいきみや腹圧による肛門部への過度の刺激、長時間の座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢が続くことによる血行障害(肛門部のうっ血)によって発生する痔で、一般に「いぼ痔」と呼ばれています。 出来る場所により「内痔核」と「外痔核」に分けられています。

憎悪因子の例

  • 便秘等による排便時のいきみ
  • ゴルフのスウィング等、スポーツ時のいきみ
  • 長時間の座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢
  • 重いものを運んだりする時のいきみ
  • 妊娠、出産時
  • アルコール類や刺激物(からし、わさび等)の過度の摂取

内痔核

症状

最初のうちは、排便時のみの出血のみで痛みはありませんが病状が進む(第2度以上)と排便時に、いぼが肛門外にでて、炎症などによる痛みを生じる場合があります。

内痔核の病状の進行

第1度
痔核が肛門内でふくらんでいるだけで、排便時に肛門の外へ出ない状態
第2度
痔核が排便時に肛門の外へ出てくるようになるが、排便後は自然に肛門内に戻る状態
第3度
排便時に肛門の外へ出た痔核が、自然に肛門内に戻らずに、指などで押し込まないと戻らなかったり、体を動かした拍子に肛門の外に出てしまう状態
第4度
痔核が常に肛門の外に出たままで、指などで押し込んでも肛門内に戻すことが出来なくなった状態

血栓性外痔核

概要
ゴルフのスウィング時のいきみなどで生じる肛門皮下の静脈のうっ血よる血栓や血腫で、歯状線より下の部分にいぼ状にふくらんだもの。
症状
強い痛みを伴います。さらに血栓性の静脈炎を併発すると激痛を感じるようになります。指で硬いしこりとして触れることができます。

外痔核